私立中学・高校へ行こう朝日入試相談会情報

中学受験に向いている子の特徴とは?性格の見分け方を紹介

2025.12.05 更新日: 2025年7月31日

子どもの将来のために中学受験を考えている親御さんに向けて、「中学受験に向いている子の特徴」を紹介。中学受験を始める前にすべき準備やポイントも解説します。「自分の子どもが中学受験に向いているかどうか気になる」という方はぜひ参考にしてみてください。

 

中学受験に向いている子どもの特徴

出典:PIXTA

中学受験に向いている子といえば、勉強のできのよさや成績のよさなどをイメージするでしょう。しかし、中学受験に向いているかどうかは学力のよさにとどまらず、ほかにもいろいろな特徴があります。

 

勉強が好き

 

勉強が好きな子は、中学受験に向いています。受験本番までは勉強漬けになるため、長時間机に向かい続けても苦にならない子や、ゲーム感覚で学習に取り組める子は受験では強いでしょう。

 

たとえ最初のうちは成績の結果が乏しかったとしても、自分なりに試行錯誤を凝らして勉強で得た知識を深掘りしたり、探求したりすれば、中学受験で合格できる可能性があります。

 

好奇心旺盛である

 

ものごとに対して好奇心旺盛であることは、中学受験においてはアドバンテージになります。

 

勉強はもちろんのこと、例えば歴史本や図鑑などで調べることが好きであったり、プラモデルやパズルなどを積極的に組み立てたりと、好奇心があることは学ぶ意欲にもつながりやすいでしょう。

 

ただし、好奇心の幅は人によってバラバラです。例えば昆虫に特化している子もいれば、幅広いジャンルに興味がある子もいます。好奇心旺盛であるとはいえ、興味のないジャンルだと学習に対するモチベーションが下がるかもしれません。

 

中学受験に臨む前に、子どもの好奇心旺盛の領域の幅を事前に知ることが重要です。

 

素直である

 

中学受験に向いている子の特徴のひとつが、素直さ。保護者や先生、塾講師などの多くの大人たちから受けたアドバイスや指導を素直に受け入れられるかが重要になります。

 

しかし素直なだけでなく、自分の意思を持っていることも必要です。自分の意思がなく他人にされるがままであると、自分で物事を決める判断力が育ちにくくなってしまいます。

 

自分の意思を持ちつつ、周囲からの意見をうまく吸収できるかが合格の鍵といえるでしょう。

 

早熟タイプで精神年齢が高い

 

プレッシャーに強く、自分の意思がはっきりしていたり、学習のスケジュール管理ができていたりする子は、中学受験でも有利でしょう。

 

また論理的思考力も持ち合わせていれば、難問でもスムーズに解ける可能性があります。例えば国語で「主人公が取る行動の心情を答えなさい」というような抽象的な問題が出題されても、文脈を読み取り模範解答に近い答えを出せるかもしれません。

 

明確な目的がある

 

中学受験に向いている子の共通点は、入学する目的が明確になっていることです。「あの学校の授業を受けたい」「強豪校の部活に入りたい」「かわいい制服を着たい」など、なんでも構いません。

 

具体的な目的があれば、積極的に中学受験の勉強に取り組みやすくなります。

 

中学受験に向いていない子

出典:PIXTA

反対に、中学受験に不向きな子にはどのような特徴があるのでしょうか。もしこれから紹介する特徴に当てはまる部分があれば、今後の受験の方針について再度見直しが必要かもしれません。

 

勉強が嫌い

 

勉強が嫌いな子は、中学受験に不向きといえるでしょう。中学受験で合格を勝ち取るためには、勉強に対する前向きな姿勢や忍耐力が必要になります。

 

集中力が続かなかったり、机に向かうことさえ苦に感じたりしている子は、長期での中学受験を戦い抜くのは難しいでしょう。たとえ志望校に合格したとしても、入学後も勉強には取り組み続けなければなりません。

 

「私立(国立)中学校」や「公立中高一貫校」の場合、スピード感のあるハイレベルなカリキュラムを組んでいるところもあるので、授業についていけなくなると苦しい状況に追い込まれやすくなります。

 

自制心が低い

 

コツコツやることが苦手な子どもは、中学受験にはあまり向いていません。「テレビが見たい」「ゲームがやりたい」「遊びたい」など誘惑に飛びつきやすいと、長期で中学受験を戦い抜くのは難しいでしょう。

 

しかし、早い段階から勉強するよう促せば、積極的に学習に取り組む習慣を身に着けることは可能です。

 

知的好奇心が低い

 

知的好奇心が低い子は、中学受験には不向きでしょう。いくら勉強しても興味がわきにくく、ただひたすら暗記するだけだったり学力が伸びにくかったりと、さまざまな場面で苦労しやすくなります。

 

とくに「やらされている」という認識を持っていると、受験で勝ち抜くのは難しいでしょう。

 

競争心がない

 

競争心がない子どもは、中学受験には不向きです。受験する多くの子どもは徹底した受験対策を行ったうえでテストに臨むので、ライバルに打ち勝つ精神力がないと合格を勝ち取るのは難しいでしょう。

 

たとえ合格を勝ち取ったとしても、入学後もライバルの生徒と競争しなければなりません。ライバルの学力レベルが高いと、どんどん仲間に置いていかれやすくなります。

 

親からいわれるがままになっている

 

自分の意思がなく親から言われるがままになっている子は、中学受験には不向きでしょう。

 

「とにかく受験をしなさい」「よい学校に入りなさい」と親から言われたことに従っているだけだと、子どもは何のために受験勉強をしているのか途中で目的を見失いやすくなります。

 

中学受験を始める前のポイント

出典:PIXTA

中学受験は、子どもにとっては人生を左右する進路の大きな転換点といえます。そのため、中学受験を始める前に相談や準備を整えることが重要です。中学受験を始める前に、どのようなポイントを押さえるべきなのか紹介します。

 

将来の夢や目標を考える

 

中学受験を始める際は、入学の目的や将来の夢、目標などを親子で話し合うのが重要です。親御さんが志望校や塾、勉強の取り組み方などを決めてしまうと、子どもは何のために受験をしているのか見失いやすくなります。

 

人によっては、勉強に対するモチベーションが持てず途中で挫折するかもしれません。

 

しかし、入学の目的や将来の夢、目標などを子どもと一緒に考えることで、中学受験に対するモチベーションが維持しやすくなります。

 

もし入学の目的や目標などが定まっていない場合には、どんな学校に行きたいのかを話し合い、偏差値や立地などの情報収集から始めてみるとよいでしょう。

 

説明会や学校見学などをすると、具体的な学校生活がイメージしやすくなり、中学受験を始めるきっかけにもつながりやすくなります。

 

生活習慣を整えて学習習慣を身につける

 

中学受験で合格に近づくためには、生活習慣を整えて学習習慣を身に着けておくことが重要です。生活リズムが乱れていたり、勉強が長続きしなかったりすると、いざ受験モードに切り替えようとしてもスムーズに移行できないケースがあります。

 

スムーズに学習習慣を身に着けさせるためには、まず睡眠や食事などの基本的な生活リズムを整えることから始めましょう。そのうえで、低学年のうちから毎日決まった時間に机に向かう習慣を定着させていくのがおすすめです。

 

こうした基盤を早めに築いておけば、本格的に受験勉強が始まったときにも集中して学習に取り組みやすくなります。なかなか勉強に取り組んでもらえない場合には、子どもが興味のある科目や分野から手を付けるのも有効な方法です。

 

中学受験にかかる費用や学費を確認する

 

中学受験には、さまざまな費用がかかります。受験料だけでなく、塾の入会金や月謝、教材費なども含めると、想像以上に出費が増えることもあるでしょう。また合格後には、入学金や授業料、施設費用といった学費も必要です。

 

文部科学省が発表した令和5年度の「子供の学習費調査」によると、公立中学校の年間学習費総額が約54万円なのに対し、私立中学校は約156万円と、3倍近い費用がかかるというデータがでています(※)。

 

少しでも受験費用を抑えたい場合は、奨学金や特待生制度、助成金などの支援制度を確認してみるとよいでしょう。地域や各私立中学校によって支援制度は異なるため、志望校を選ぶ際は活用できそうな制度がないかチェックしてみてください。

 

※“文部科学省 公式HP 令和5年度子供の学習費調査の結果について(PDF)”参照

 

子どもを手厚くサポートする

中学受験は、子どもだけの頑張りでは乗り越えられません。まだ小学生という年齢を考えると、親御さんの手厚いサポートが合否を左右することも少なくないでしょう。

 

勉強のサポートだけでなく、精神的な支えや生活面でのフォローも重要です。たとえば、学習環境の整備、塾への送迎、お弁当作り、スケジュールやプリントの管理など、親が担う役割は多岐にわたります。

 

「塾に通わせていれば大丈夫」と任せきりにするのではなく、日常のなかで子どもの様子を見守り、必要に応じて声をかける姿勢が大切です。受験に向けて伴走する覚悟とサポート体制を整えておきましょう。

 

【Q&A】中学受験に向いてる子に関する質問

出典:PIXTA

ここからは、中学受験に向いている子に関する疑問点を紹介します。受験に臨む前に気になる点があればチェックしてみてください。

 

Q. 塾に通わせるべき?

 

  1. 塾のカリキュラムやサポートの仕方次第では、受験当日までに成績アップが期待できるケースもあります。ただし、塾に任せきりにするのは注意が必要です。まだ小学生である受験生にとっては、家庭でのサポートが不可欠。親の関わりが、受験の結果を左右することも少なくありません。

 

Q. 中学受験で成績が上がらない場合は?

 

  1. 受験勉強をしていても、思うように成績が伸びない状態が続くのは珍しいことではありません。成績が上がらなくても子どもを責めず、状況に合わせて柔軟に対応することが大切です。必要であれば、学習方法や志望校の見直し、受験の中断も視野に入れて検討してみましょう。

 

Q. 子どもがやる気を出さない場合は?

 

  1. 中学受験へのモチベーションが下がってしまった場合、まず子どもの話をしっかり聞くことが大切です。

 

友だちと遊べないストレスや、塾の授業についていけない不安など、やる気の低下にはさまざまな背景があります。

 

志望校や勉強スタイルを見直すことも大切ですが、最初は叱るのではなく、気持ちに寄り添ってあげましょう。親子でじっくり話し合うことで、新たな目標やモチベーションを見つけられるかもしれません。

中学受験に向いている子かどうか観察しよう

出典:PIXTA

本記事では、中学受験に向いている子の特徴を紹介しました。勉強に対する熱心さや好奇心旺盛さ、入学する目的の明確さなどを持ち合わせている子は、中学受験に向いている可能性があります。

 

しかし実際のところ、中学受験の向き不向きは始めてみないとわかりません。まずは、お試しで始めてから継続するべきか中断するべきか、やり方を変えるべきなのか柔軟に考えることが重要です。