【高校生向け】小論文の書き方ガイド|手順や例文など一気にわかる

「小論文って、何を書けばいいのか分からない」「意見が浮かばない」「作文みたいになってしまう」など、高校生の小論文でつまずくのは珍しいことではありません。小論文はセンス勝負ではなく、手順と型で安定して書けるようになります。ポイントは、いきなり本文を書き始めないこと。本記事では、高校生が試験でそのまま使える7ステップの手順と、覚えておくと便利な3つの型(王道型/比較型/課題解決型)を解説します。読み終えたら、構成メモを作って1本書き切れる状態を目指しましょう!
【結論】高校生の小論文の書き方は「型+構成メモ」で8割決まる

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小論文は、才能よりも“手順”です。やることはシンプルで、本文を書き始める前に「構成メモ」を完成させておけば、途中で詰まりにくくなります。型に当てはめるのは最後でよく、先に結論や理由を整理しておくことが、安定して書き切る近道です。
試験で使う7ステップ

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- 設問分解(何を答えるか)
- 結論を一文で決める(賛成/反対/条件付き)
- 理由を2本に絞る
- 具体例を用意する(制度/事例/データ/体験の格上げ)
- 反論を一度想定(極端さ回避)
- 構成メモ(段落ごとに1文)
- 執筆→見直し(チェックリスト)
小論文とは?作文との違いと採点者が見る4項目
小論文は「自分の意見」を書きますが、ポイントは“感情”ではなく論理です。
小論文=意見+根拠+具体例+結論
・意見(結論):私は〜だと考える
・根拠(理由):なぜなら〜だからだ
・具体例:例えば制度、事例、データ、社会の動き
・結論:したがって〜が望ましい
作文や感想文との違い

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作文は経験や感想中心でも成立しやすい一方で、小論文は第三者が読んで納得できる筋道が必要です。自分の体験を書いても構いませんが、それだけで終わらせず、一般化して「なぜそう言えるのか」を説明し、根拠を示すことが重要になります。
高校生における小論文の減点されにくい基本ルール
小論文は「内容以前に減点」されることがあります。まずは減点されることを防ぎましょう。
文体は統一する
文体は「だ/である」か「です/ます」のどちらかに決め、混ぜないようにする。文末が揺れると読み手に違和感が残り、文章が雑に見える原因になります。
一文を長くしない/主語と述語をねじらない
一文は40字〜60字程度を目安にし、長くても80字以内に収める意識を持つと読みやすくなります。主語が迷子になったり、述語と噛み合わなくなったりした場合は、無理に一文に詰め込まず、文を切って整えるのが有効です。
指示語(これ、それ、あれ)を乱用しない
指示語が増えるほど、論理は曖昧になります。「これ」「それ」で済ませたくなったら、名詞で言い直してください。たとえば「この問題」ではなく「教育格差の問題」のように具体化すると、文章の軸がはっきりします。
NG表現
「〜だと思う」を連発すると主張が弱く見えやすくなります。また、根拠がないまま「絶対に」「必ず」と断定するのも避けましょう。感情だけで終わる文章や、途中で結論が変わって話題がすり替わる文章も、評価が下がりやすい典型です。
【NG表現例】
・「〜だと思う」を連発(主張が弱く見える)
・根拠なしの断定(「絶対に」「必ず」)
・感情だけ(「かわいそう」「むかつく」)で終わる
・話題のすり替え(結論が途中で変わる)
高校生が覚えるべき小論文の「3つの型」
1)王道型(序論→本論→結論)
・序論:問題提起+結論予告
・本論:理由①+具体例/理由②+具体例
・結論:まとめ+提案(または条件)
2)比較型(A/Bのメリデメ→判断)
比較型は、AとBの利点と欠点を整理したうえで、最終的に自分の判断を示す型です。賛成/反対の2択ではなく「条件付きでこちらを採る」といった結論にも向いています。
3)課題解決型(現状→原因→解決策→効果)
課題解決型では、まず現状として何が起きているかを示し、その原因を考えます。そのうえで解決策を提案し、実行した場合にどのような効果が期待できるかまで述べると説得力が出るでしょう。
小論文の書き方7ステップ

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ステップ1 設問分解(問い/条件/立場/資料の有無)
最初に、設問を“分解”します。ここを飛ばすと、内容がよくてもズレます。
・問い:何に答える?(賛否/理由/提案/要約+意見)
・条件:字数、資料使用、具体例必須など
・立場:賛成/反対/両面検討など指定はある?
ステップ2 結論を一文で作る(条件付き賛成が強い)
例:
「私は、校内でのスマホ利用は条件付きで認めるべきだと考える。」
条件付きにすると、反論処理がしやすく、極端さを避けられます。
ステップ3 理由を2本に絞る
“理由を増やす”より、“理由を太くする”方が加点に繋がります。
理由1:学習効果/公平性/安全性など
理由2:運用可能性/費用対効果/社会的影響など
ステップ4 具体例の作り方
具体例は次の順で強くなります。
制度、仕組み > 社会の事例 > データ > 自分の体験
体験談しかない場合は、こう格上げします。
体験談(私の学校では〜)
→ 一般化(多くの学校でも起こり得る)
→ 仕組み(ルール設計や運用の話にする)
ステップ5 反論を一度想定
・反論例:「自由にすると学習に悪影響では?」
・返し方:「だからこそ、時間、場所、用途を限定する」
ステップ6 構成メモ
構成メモ例(テーマ型:スマホ利用)
・結論:校内スマホは条件付きで認めるべき
・理由1:学習支援ツールとして有効
・具体例:調べ学習、辞書、提出物管理
・理由2:禁止一辺倒は現実と乖離し運用が破綻
・具体例:緊急連絡、ルール破りの常態化
・反論:依存、集中低下
・対策:時間、場所、用途の制限+指導
・結論:教育的に管理して使うのが望ましい
ステップ7 執筆→見直し
見直しは「誤字→条件→論理→表現」の順が効率的です。まず誤字脱字を潰し、設問条件や字数を満たしているかを確認。そのうえで主張から結論まで筋が通っているか、最後に文体や一文の長さを整えると、短時間で完成度を上げられます。
高校生の小論文|頻出テーマ別「論点テンプレ」一覧
・教育(探究、ICT、格差)
切り口:公平性/学習効果/地域差/費用対効果
使える論点:「機会の底上げ」「学び方の多様化」「支援の仕組み」
・環境(脱炭素、食品ロス)
切り口:個人の行動/企業の責任/制度設計
使える論点:「コストと効果」「規制とインセンティブ」
・AI、テクノロジー(AI活用、情報リテラシー)
切り口:効率化/格差拡大/倫理/教育への導入
使える論点:「使い方の教育」「ルール整備」「人の判断の役割」
・SNS(誹謗中傷、依存、規制)
切り口:表現の自由/安全性/プラットフォーム責任/教育
使える論点:「仕組み(通知、拡散)が行動を変える」
・少子高齢化、地域(担い手、医療福祉)
切り口:財源/人手/テクノロジー/地域連携
使える論点:「支える側の負担軽減」「予防」「共助の設計」
【FAQ】「高校生の小論文の書き方」に関するよくある質問
Q. 「です/ます」と「だ/である」どっちがいい?
- どちらでも構いません。混ぜないことが重要です。学校や志望先の指示があればそれに従いましょう。
Q. 反論(反対意見)は必ず書くべき?
- 必須ではありませんが、800字以上なら入れると強くなります。極端さが消え、説得力が増します。
Q. 字数が足りない/オーバーするときの対処法は?
- 足りない場合:理由の説明を1段深掘り、反論→対策を追加。
オーバーする場合:背景説明の削減、同義の言い換え削除、例の羅列を削る。
まとめ|今日から使える“3つの固定”

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小論文は、才能ではなく手順で伸びます。高校生の場合、内容をひねるよりも「型に沿って、筋の通った文章を安定して書く」ことが得点に繋がるでしょう。
1.型を決める(迷ったら王道型)
- 構成メモを作ってから書く
- チェックリストで直して提出する
提出前は特に、「問いに正面から答えているか(賛否、提案、要約などのズレがないか)」「主張→理由→具体例がつながっているか」「文体が統一され、誤字脱字がないか」の3点を押さえるだけでも答案の完成度が上がります。